仕事も人生もうまくいく「陽転思考」【4】自分の運命を自ら開拓する
2020/04/08
仕事も人生もうまくいく「陽転思考」の実践、
4つ目は『自分の運命を自ら開拓する』です。
ちょっと固い質問ですが、「運命」とは何でしょうか?
人は自分の意思で生まれてくるわけではありません。
人種はもちろん、性別や出生場所、どんな両親のもとに生まれるかといったことまで、
すべて本人にとっては「与えられた」ものであり、これは「宿命」と言います。
小田先生曰わく、「宿命」というのは変えることができませんが「運命」は変えられます。
その字のごとく、運命は「命を運ぶ」と書くようにさまざまな生き方が可能なのです。
厳しい状況(宿命)に生まれながらも運命を開くことができた人もいれば、
運命を生かしきれなかった人もいます。
厳しい状況の中でも運命を開いた典型的な人に、松下幸之助翁がいます。
この方は、幼少期決して恵まれたものではなかったそうです。
父親が米相場に失敗したために、幼い頃から苦労を強いられることが続きました。
また兄弟が次々に結核で死んでしまって、本人も9才で小学校を中退し大阪の火鉢店に
奉公に出されてしまいます。
その店は3ヶ月で閉店してしまい、次に自転車店に移ります。
そこで6年間奉公し、商売のイロハを学びます。
15才の時に大阪市内を走るチンチン電車を見て「これからは電気の時代や」と
直感し退職を決意します。
それから大阪電灯(現・関西電力)に入り、懸命に働きます。
22才のときに独立、23才で松下電器具製作所(現パナソニック)を立ち上げたのです。
こうして見てみると、松下幸之助翁の境遇は一般的に見ればとても大変だったと思います。
小学校中退で奉公に出され、兄弟とも死別し、本人も肺結核にかかり、
決して丈夫な身体ではありませんでした。
こうした境遇に身を置いたとすれば、世の中をねたみ、すさみ、
前向きな気持ちにはなかなかなれないかも知れません。
しかし松下幸之助翁の偉大さは、自分の宿命にとらわれることなく、
もっと大きく自分をとらえて、前向きに運命を開いていったことにあります。
私たちも、宿命にとらわれず、変えられることに意識を向けて、
自分の運命をつくっていきたいものです。
参照)「仕事も人生もうまくいく考え方【陽転思考】になるための31の心得」
小田 全宏 著 PHP研究所
(文/なびきゅう事務局・つかたん)
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