『カラー VS パーマ』これからの美容師に必要なスキルはどっち?【後編】
2020/08/17
▇ 美容師がパーマを提案できなくなった理由①
「カラーで髪を壊してしまうと、パーマができない」
その事実を、美容師があまりにも知らなさすぎるのです。
35才を過ぎたお客様に、20代と同じカラーをするのは「NG」です。
それは、髪自体が弱くなり、歳を取りダメージが蓄積しているからです。
これには女性ホルモンの減少も関係しています。
本当は、お客様それぞれの年齢とダメージに合わせた薬剤選定をしないといけないのです。
その人に合った薬剤選定ができないと、カラーで髪は破壊され、中に穴が空いてスカスカになってしまいます。
若いときと同じことをすると、どんどん髪がダメになってしまうのです。
問題は、多くのお店でそういったことを考えずカラー提案していることです。
なぜこの薬剤がいいのか?悪いのか?が伝えられない。
以前は、日本の人口構造的に25才くらいが多く、そこがメインターゲットだったので、
カラーをやみくもにおすすめしても客層と合っていたのですが、
少子高齢化の日本では、それではいけません。
このように「お客様の髪のダメージが深刻になり、それをカバーできる美容師の力量が足りない」というのが、
美容師がパーマを提案できなくなった理由の1つです。
ちなみに、今のカラー市場の薬剤は、アルカリ性のものが7割で、良い色は出ますが髪に負担をかけます。
パーマが一番髪を壊すというイメージが付いてますが、違います。
「カラー」です。
トリートメントは一時的に質感を良くしているに過ぎないので、根本的な「髪質管理」が必要なのです。
今の時代、パーマが上手いということは、
「ダメージクリアで髪を保つことができる美容師」ということなのです。
▇ 美容師がパーマを提案できなくなった理由②
そしてもう1つ、
「女性像に対してアプローチしているか?」という理由があります。
例えば、お客様の年齢によってスタイルイメージのゾーンを変えてあげないと、
パーマでもウェーブの感じが違ってきます。
しかし、これには前提として「髪質管理」が必要で、
それができないからカラーにもっていくという悪循環になっています。
パーマができないと、お客様が本当に欲しい「再現性」は幻想となります。
お店ではコテで巻くだけなので、家で自分で再現できることはありません。
しかし、その「再現性」がパーマで出せると、「あなたしかダメ!」という生涯顧客になってもらえるのです。
もし、美容師がしっかりと髪質管理ができて、パーマを提案できるようになると、
お客様の満足度はものすごく高くなります。
「いつもまとまってラク!」と、お客様がパーマをかけ続けてくれます。
忙しい女性にとって、朝パっとまとまってすぐに出かけれるのは嬉しいこと。
『 いつも朝15分くらいかかるなら、ウチなら5分でできるようになりますよ。
この毎日の10分の差、朝の10分は貴重ですよね?
月にすると300分も貢献できます。2ヶ月で10時間も浮きますよ!! 』
働く女性が増えている今、このような強いニーズに合わせた具体的な提案ができるようになるのです。
お客様の髪質や女性像に合わせたパーマ。
それをするためには、実はしっかりとしたカラー技術も合わせて必要なのです。
このような本質的な知識と技術を学ぶことが、これからの美容師に必要ではないでしょうか?
今回ご紹介したような「女性像を考えたデザイン」を大切にしている美容室は、実はしっかりと存在しています。
転職にあたって、美容師の本質的な知識と技術を学びたい方は要チェックです!
<情報提供元サロン>
「Pure Hearts(ピュアハーツ)」
株式会社Pure Hearts
年齢や髪質、お客様それぞれに合わせたパーマの提案で、お客様の理想の女性像を叶える。
美容師の仕事ってやっぱりすごいなと思います。
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(文/なびきゅう事務局・つかたん)
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